私たち民間中小企業労働者、非正規労働者の春闘はまだまだ続いている
多くの労働者が賃金改善を実感できることができない25春闘
全国一般神奈川各職場で、粘り強く25春闘の取り組みが進められている。連合傘下大手民間企業では、3月中旬の一斉回答で25春闘を終えているが、私たち民間中小企業労働者、非正規労働者の春闘はまだまだ続いている。満額回答が相次ぎ、企業によっては、要求を上回る回答が出され、中小企業に賃上げがどれほど波及するのかが焦点と報道されてきたが、残念ながら波及効果は全く見られない。賃上げが相次いでいると言われている大手民間企業だが、そもそも年功型の賃金体系が解体され、人事考課制度に基づくとされる賃金体系に移行されていることと、賃上げが、平均賃上げ金額、あるいはパーセンテージで表されており、実態のものとなっているのか判断しづらくなっている。また労働契約が多様化し、すべての労働者に賃上げが反映されているのかもわかりづらくなっている。更に初任給が大幅に改善されていることが、平均やパーセンテージを押し上げているが、中堅、高齢層にどれほど反映されているか定かではない。いずれにしても物価高もあり、多くの労働者が賃金改善を実感できることができない25春闘となっている。
全国一般神奈川では
全国一般神奈川では、4月末現在11の職場で25春闘を取り組んでいる。
合意
- 神奈川PFTは任用の更新と時給9円アップで合意。
- 横浜YMCAは賃金改善の実現はできなかったが、コマ数の減少については補償することで合意。
- 写真学園は3%の賃上げと、授業不成立の場合の補償で合意。
- 多摩川病院(ハートフル川崎)は2千100円、物価高騰手当2千円で合意。
具体的な回答があり、交渉が継続している職場は
- 日本郵便は平均1万円、最低5千円。
- エイボン(FMG&ミッション)は平均2%。
- 生活クラブが一律5千円+手当改善等で平均4・7%。
- 総生会は0回答で、秋の改定を検討。
- 鯉住宅は0回答
という状況で、多くの職場で改善に向け交渉は継続している。これから要求書を提出する職場もいくつかあり、春闘交渉はまだまだ続いていく。更に夏季一時金、そして最賃の改善へと、春闘から夏闘、最賃へと労働条件の改善闘争は続く。
私達の春闘はこれからが本番。物価高に負けない、命と生活を守る春闘を粘り強く取り組んでいこう!
執行委員長 沢口