神奈川地方最低賃金審議会は、2025年8月8日に、神奈川県の最低賃金(時給)を63円引き上げ、時給1225円とするよう神奈川労働局に答申しました。異議申し立てがなければ、2025年10月4日から適用される予定です。

マスコミ等が言うように、確かに、時給63円のアップは、これまでの上げ幅では一番です。そして審議会では、物価上昇の影響なども考慮したうえでの答申としていますが、このところの急激な物価上昇で、とても生計費の増加分をこの額で賄えるとは思えず、これからも食料・衣料の買い控え、医療控え、旅行控えなど節約生活が続くのではないでしょうか。
しかも、本来10月から改定されるべきところ、発行日を大幅に送られせる自治体が相次いでいます。これでは、年間で見ると実質賃金は今回の改定額を大幅に下回ることになり、組合としては容認することはできません。
県の最低賃金は、県下の事業場で働く常用・臨時・パート・アルバイト等の雇用形態や呼称を問わず、すべての労働者に適用されます。神奈川では最賃すれすれで働いている労働者の比率が高く、多くの方の賃金に影響が出ます。10月4日以降の時給の確認をし、最賃法違反を見逃す事のないように時給の点検を行いましょう。
組合は、「最低賃金・今すぐ1500円!「8時間働けば人間らしく暮らせる賃金」を目指し今後とも取り組みを強化していきます。更に闘いを進めていきましょう!
合同支部 佐藤