2025年6月3日に県労委にて結審となったテクノウエーブ事件だが、命令が出るまで数カ月がかかる見通しである。そこでいったん事件を総括するため7月27日に組合内部で報告会を開催した。
2023年春闘の団体交渉拒否を県労委に申立してから2年弱、その間、会社側は不当労働行為を認めないまま、会社解散するという暴挙に出て逃げ切りを図ったが、どうして当該組合員は職場を失うという恐怖に怯えながらも闘い続けることができたのか?
当該は組合加入後、地域合同労組として職場は違えど仲間に支えられながら、毎年春闘要求を出し団交してきた。前回事件和解後に団交ルール覚書を取り交わした後は一部でも合意点を見出し協定書を締結し続けた。その積み重ねが本事件での会社の横暴を浮き彫りにし、組合員個人の損害問題に終わらせず、労働組合としての闘いにすることができた。
当日は当該が思いの丈をぶつけ、終了後に予定されていた懇親会の乾杯が遅れるという一幕もあったが、質疑も活発に行われ、今後の全国一般の闘いに寄与する報告会になった。
元テクノウエーブ組合員