2024年5月1(日)10:00~ メーデーに結集しよう!反町公園(東神奈川)

第46回 沖縄平和行進に参加!

沖縄平和行進全国結団式 反戦
沖縄平和行進全国結団式

平和のために行動を続けよう!

2023年の沖縄平和行進は、新型コロナが収まりつつあることから、参加人数も増え、行進距離も長くなり、活気のあるものとなった。5月13日、沖縄本島では中部基地コースが約1200名、南部戦跡コースは約700名が参加したとのことであり、初参加の若い人も多かった。

今年も全国一般が参加する三単産団では、第二次世界大戦の激戦地である南部コースを行進した。前日12日にはひめゆりの塔旧海軍司令壕を視察し、バスガイドさんからは鉄の暴風雨と呼ばれる激しい攻撃のことや戦後アメリカに遺骨収集を禁じられ未だ多くの遺骨が残されていることを聞いていた。改めて沖縄戦の悲惨さと戦争の愚かさを痛感しながら行進すると、沿道の慰霊碑・塔の多さに驚かされた。戦争がなければ失わずに済んだ多くの命を思い、再びこの地を戦場にしてはならないと、「命どぅ宝」「日米軍事強化を許さないぞ」と、この時期に珍しく好天となった沖縄の空に力強くシュプレヒコールを響かせた。ひめゆりの塔や平和祈念公園に見学に行く修学旅行生とすれ違って手を振りあった。彼らの心に平和の尊さが刻まれることを願う。

沖縄平和行進 平和祈念公園
沖縄平和行進 三単産一同 平和祈念公園(全港湾広報提供)

残念だが今年も右翼の街宣車の妨害があり、沖縄にもいるのかとうんざりさせられた。愛国と言うが、沖縄に負担を強いて軍事大国化を望む政策が国民のためになるというのは大きな間違いである。5月12日の結団式では名古屋学院大学の飯島滋明教授の基調講演「南西諸島・九州での自衛隊配備・強化は『日本を守る』のか」があった。アメリカの肩代わりとなり中国本土に届くミサイル部隊配備計画を実行し自衛隊配備強化することは、中国に脅威を感じさせ却って日本を危険にさらす。アメリカは中国との紛争で自国軍の損失を防ぐため自衛隊を使い捨てることを想定しているのだ。この動きを止めるために私たちにできることは「他人事と思わない」という提言もなされた。

5月14日の沖縄コンベンションセンターでの「平和とくらしを守る県民大会」で「復帰51年5・15平和とくらしを守る県民大会宣言」が採択された。大会の後は、激戦の爪痕が残る嘉数高台公園から普天間基地を視察した。事故の多いオスプレイが何機も停まっていた。美しい大浦湾から辺野古の新基地建設現場を見るとコロナ禍中でも沖縄の民意を無視してここまで工事を進められてしまったのかと、胸が痛くなった。嘉手納基地の展望台から輸送機の着陸の騒音を体感した。中部ではバスの車窓に目をやると途切れることなく米軍基地が見えた。

辺野古視察
三単産で辺野古視察、軟弱地盤の東側から(全港湾広報提供)

旧海軍司令壕でガイドしてくれた屋良所長の問いかけを思い出す。「太田司令官は『沖縄県民斯ク戦ヘリ 県民ニ対シ後世特別ノゴ高配ヲ賜ランコトヲ』と海軍次官に電報して自決したが、今の沖縄に日本政府から高配があるのか?」答えはNOである。高配どころか最も基地負担は大きい。

旧海軍司令壕
旧海軍司令壕 屋良所長のお話

羽田から飛行機で2時間以上離れた島の問題はともすると他人事になってしまう。しかし沖縄の犠牲を良しとすることは日本が犠牲になっても構わないとする考えを受け入れていることと同じである。本土復帰した5月に日本全国から沖縄に集まり平和行進をすることは大きな意義があり、感じたことや学んだことは参加者の心に深く刻まれる。この経験を活かして平和のために行動を続けよう。

清水

沖縄の現状と平和行進の意味

平和とくらしを守る県民大会
「復帰51年5・15平和とくらしを守る県民大会宣言」が採択

今年で2回目の参加です。去年のコースとは違い南部コース糸満市役所〜平和記念公園までのコースで、のどかな街並みを歩きましたが、至る所に戦争の犠牲になった方々の慰霊碑が有りました。南部地区が激戦地だったことを改めて実感しました。最終日の「平和とくらしを守る県民大会」では、沖縄の現状を教えていただき、何故平和行進に参加するのかの意味を改めて学ばせていただきました。

野中

沿道にいる沖縄の方の「ありがとう」の声

初めて参加しました、南部コースの平和記念公園まで約10Kmの道のり。沿道にいる沖縄の方の「ありがとう」の声で最後まで頑張れました。来年以降も参加できたらと感じました。

W

2023-5-13 南部戦跡コース平和行進
2023-5-13 南部戦跡コース平和行進

身近な人間に伝えていくことが大切

平和行進中、道の脇に無数の慰霊碑を眺めながら78年前の事を考えました。そして現在も続く基地問題を自分の目で見ました。これから身近な人間に伝えていくことが大切だと感じています。

鈴木

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