機関紙2024年9月号アップしました。

23春闘、反戦平和の闘いを共に進めていこう!

初日の出 反戦
安心して安心働き、して生活できる社会の実現を!

2023年 年頭挨拶

世界の分断と緊張の拡大、そして日本の軍事予算の増額と敵基地攻撃能力の保有、原発の再稼働という、大きな不安と憤りのなかで2023年を迎えました。私たちは永年「安心して働き、安心して生活できる社会の実現」を掲げて、職場で、地域で活動を続けてきましたが、残念ながら現状は、その実現とは程遠い状況にあると言っても過言ではありません。

ロシアによるウクライナへの侵攻は長期化し、ウクライナ人だけではなくロシア人も含め多くの人々の命を奪い、生活を破壊しています。この戦争により世界の分断は拡大し、力による緊張はさらに増しています。東アジアでは、台湾有事を中国の脅威と煽り、北朝鮮のミサイルを脅威と煽りながら、岸田政権は軍事費の増額と、敵基地攻撃能力の保有を閣議決定しました。軍事費の増額、敵基地攻撃能力を持つということは、すなわち相手と想定される国からは「脅威」となり、日本の基地が攻撃対象となることであり、戦争へ一歩も二歩も近づくこととなります。緊張を緩和する外交努力を放棄するに等しい、まさに、太平洋戦争後、戦争を放棄した国から、戦争をする国へと換わろうとしています。

一方で、軍事費の増額を増税で賄おうとする議論が出ています。長引くコロナ感染、そして昨年から続く諸物価の高騰は、私たち生活者、労働者の暮らしに直撃し、私たちの生活は疲弊しています。今年も食料品をはじめ、値上げが予定されており、さらに増税となれば、「国民の命と財産を守る」と岸田政権が軍事費を増額する前に、多くの生活者、労働者の生活が破綻します。

2023年の私たちの取り組みは、こうした状況をしっかりと確認しながら進めていかなければなりません。今の状況で必要なのは、軍事費を増額して軍事大国化するのではなく、原発災害の収束もままならない中での原発再稼働ではなく、医療や介護、保育といった福祉政策の充実であり、「親ガチャ」ではなく、学ぶ機会の均等です。そして大幅な賃上げと働く環境の改善です。

23春闘は職場の賃上げ、環境改善はもちろん、反戦、反軍拡、脱原発等と結びついた、職場、地域、全国での取り組みを進めていきましょう。戦争は真っ先に人権の侵害から始まります。労働者の権利侵害に及びます。諸物価の高騰を跳ね返す大幅な賃上げ、最賃の引き上げ、労働環境の改善とともに反戦、脱原発運動を地域、全国の仲間と取り組みましょう!

執行委員長 沢口

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