機関紙2024年10月号アップしました。

命と生活を守る23春闘を!

23けんり春闘 反原発

全ての組合員が職場で・地域で23春闘に取り組もう!

23春闘がスタートした。全国一般は1月に開催された各県代表者会議で23春闘の方針を確認してきた。神奈川では、1月、県共闘春闘学習会を開催し、2月、組織内学習会を開催してきた。1月学習会では、私たち労働者を取り巻く国内・国際情勢と現状を学び、取り組みの方向性を確認してきた。2月組織内学習会では、各職場の取り組みの報告を受け、それぞれの職場で活かしていくことを確認して23春闘をスタートさせた。3月17日は、県下の労働組合の共同行動として、神奈川23春闘1日行動が予定されている。

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 今春闘の第1の課題は、 大幅な賃金の改善である。昨年2月、ロシアのウクライナ侵攻から資源の高騰が続き、同時に、自公政権で進められた異次元の金融緩和等による円安の結果、食料品をはじめとした生活必需品の高騰が止まらない状況となっている。労働者の実質賃金は減少し続け、3月にも多くの食料品の値上げが予定されており、水光熱費の高騰とあわせ、生活者、労働者に打撃を与えている。社会的弱者に対してそのしわ寄せは大きく、命を守る春闘、生活を守る春闘は待ったなしである。政府は賃上げを要請し、大手民間企業では早々と満額回答が言われているが、利益を大手民間企業に吸い上げられる中小企業では厳しい春闘となっている。これまでもそうであったように、政権が賃上げを掲げても、私たちの賃金は減少し続けている。23春闘は私たち自らが職場で、地域で賃上げに取り組もう。

 第2の課題は、 拡大する非正規労働者の同等待遇の実現である。組織内では無期転換への移行は進んでいるが、労働条件の格差は大きいままである。拡大している格差の是正のために、一部の正社員だけでなく、多くの非正規労働者の賃金、手当、その他条件を正社員と同等のものとしていかなければならない。そして、地域、全国的には最賃の大幅アップの実現である。最賃ラインに張り付いた労働者層が拡大している。最賃アップにより、賃上げが進む例も多くなっている。職場の同等待遇の取り組みと最賃アップの取り組みを両輪として、賃上げに取り組もう。

 第3に、 戦争に反対し、平和を守る取り組みである。岸田政権は、敵基地攻撃能力の保有をかかげ、更に軍事費の大幅増をかかげ、戦争への道に進んでいる。軍事費の大幅増と敵基地攻撃の保有は、周辺国との緊張を高め、相手国とされる国からの先制攻撃を招きかねない。戦争への道を一歩も二歩も進める政策である。戦争では、あらゆる権利が侵害され、労働者、労働組合の権利はもちろん、個人の人権が侵害され、戦争にかりだされていく。そして多くの人々の命が奪われていく。国籍を問わず、すべての生活者、労働者の命と人権と権利を守るために戦争に突き進む道に抗していこう。また岸田政権は原子力政策を一変させた。原発の再稼働と新建設の道を進もうとしている。福島原発事故の補償も後始末もままならず、使用済み核燃料の処理もできない中での転換は、生活者、労働者の生活をまたもや破壊しかねない。反戦・平和、脱原発の春闘を闘おう!

23春闘は、まさに命、生活を守る春闘である。すべての組合員が、職場で、地域で23春闘に取り組もう!

沢口

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